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2023年01月13日

症例93 首肩のつらさと頭痛にお悩みの女性

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こんにちは、副院長の藤森です。





今回は首肩のこりによるつらさと頭痛でお困りだったの患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. どのように判断したの?

  3. どれくらいで回復したの?

  4. 東洋医学的見解

  5. 施術者の思い





患者様について





K様、30代女性 





パソコンを使って仕事をしているが、仕事後に首肩にこり感を感じやすい、頭痛も感じることが多く、雨など天候が良くないとより強く頭痛を感じやすいとのことでした。





また精神的ストレスがかかると首肩のこり・頭痛を感じやすいという状態でした。







どのように判断したの?





基本的にパソコンを使ったお仕事をされているので肩がこりやすいのは当たり前と思われがちなのですが、ひも解いていくと複合的な理由から肩こりが発生していることがわかります。





長時間同じ体勢でいると首の筋肉が疲労して血流が悪くなります。血流が悪くなると筋肉は張りをもったり、力が入りにくくなり支えが上手くできなくなったりします。





画面仕事による目の疲れからも肩こりは発生します。目では毛様体筋という目のピントを調整する筋肉にたくさんの栄養を消費します。その結果、首や肩の筋肉に必要な栄養が足りなくなり張りが出たり、支えが上手くできなくなったりします。





仕事というストレスがある環境下では自律神経の一つである「交感神経」が働きます。この交感神経が働くと集中して気が張った状態になり様々な感覚が鋭敏になります。通常であれば何ら問題ないのですが、この交感神経が働きすぎてしまう方は痛覚など感覚の神経が敏感になり肩こりなどのだるさや鈍い痛みを感じやすくなります。





雨が降ると湿度や気圧で身体が膨張して頸椎にある感覚神経を圧迫して肩こりのようなだるさを引きおこしやすくなります。交感神経が働きすぎてしまう傾向にある方はとくにこの影響を受けやすく天候がよくないと頭痛や肩こりが悪化してしまいがちです。





K様の場合は、首肩の筋肉の疲労と栄養の問題+自律神経の乱れ(交感神経の働き過ぎ)による感覚異常の2点があるとみて治療を進めていきました。







どれくらいで回復したの?





症状が落ち着くまで4回の治療を行い、約1か月半という治療期間でした。





1回目治療後:首肩のこり感や頭痛は感じにくくなった。





2回目:初回の治療当日は楽に感じた。夜もよく眠れた。ストレスがあると首肩のこりを感じる。次回2週間後。





3回目:日常で首肩のこりを感じる機会が少し減っている。ストレスがかかってもそんなに肩こりや頭痛を感じない。次回2週間後。





4回目:首肩のこりはほとんど感じない。ストレスがかかっても症状がでるような感じではない。ある程度安定がみられたので継続治療は終了となりました。





また、このような自律神経や疲労による慢性疾患は環境が変わらない限りは必ずまた症状が少しずつ出るようになってきます。現在では症状が強くならないように月に1回よい調子が維持できるようにメンテナンスを行っています。







東洋医学的見解





ここでは東洋医学的見解に基づいた解説を行います。興味のある方はご覧下さい。





脈:緩細、難経69難の脾虚、左尺沈位内側弱。





舌:淡舌。





手足・お腹の冷え、汗かき、軟便、いつも眠い、食後眠たくなるなどの所見あり。





以上のことから、基本は脾虚ベースであると判断しました。そこに少し腎陽の不足がありやや腎精も不足しているのでは?と推測しました。





心脾両虚+腎陽虚(少し)として治療をすすめていきました。基本的には年齢も若く軽症例かと思われます。





使用したツボ:太白、水泉(ほとんど太白で解決)







施術者の思い





K様のような頭痛や肩こりは原因がはっきりしないままずっと昔から付き合っているという方は非常に多いです。上記にもあるように頭痛や肩こりは複合的な要素が多く原因が一つではないことがほとんどです。姿勢や筋肉の働きだけが原因ではないことを知っていただけると改善の糸口をつかみやすくなると思います。


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